ロールアイスクリームファクトリー現在|閉店疑惑と激減の真相を追う
2017年、東京・原宿表参道に初上陸するやいなや最大5時間待ちという驚異的な大行列を記録し、列島中に旋風を巻き起こした「ロールアイスクリームファクトリー(ROLL ICE CREAM FACTORY)」。マイナス10℃以下に冷やしたコールドプレートの上で液状のクリームをヘラで薄く伸ばし、くるくると巻き上げる職人技のようなパフォーマンスは、まさに平成末期の「インスタ映え」カルチャーを象徴する一大現象でした。
ところがブームから歳月が経過した2026年現在、街頭でその看板を見かける機会はめっきり減少し、ネット上では「閉店したって本当?」「いつの間にか全滅したのでは」といった噂が飛び交っています。かつて日本中を熱狂させたコールドプレートアイス専門店は今どうなっているのか。大量閉店と囁かれる真相や激減の理由、2026年現在の営業店舗一覧から新世代のビジネスモデルまで、徹底した現場取材と客観的データをもとに検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「全店閉店」の噂は事実無根であり、かつての路面旗艦店中心から「常設FC・商業施設・IPコラボ型ポップアップ」へと大胆な事業転換を図って営業を継続している。
- 要点2:店舗激減の主因は、SNS映えの一巡による消費サイクルの変化に加え、1杯あたり約2〜3分を要する職人型オペレーションによる「回転率の壁」という構造的課題にあった。
- 要点3:現在はアニメ・ゲーム・VTuberとの大型コラボレーション展開や冷凍ロールアイスの通販・お取り寄せ、キッチンカー事業を軸に、高付加価値な体験型ビジネスとして独自のポジションを確立している。
【真相解明】「閉店したって本当?」激減の理由とブーム沈静化の構造
結論から述べると、ロールアイスクリームファクトリーが完全に閉店して消滅したという噂は完全な誤解です。しかし、一般消費者が「街から消えた」と感じるのも無理はありません。2017年から2019年にかけて原宿表参道本店を筆頭に、大阪・道頓堀、名古屋、福岡、沖縄など全国主要都市の目抜き通りへ怒涛の勢いで進出した直営路面店の多くが、契約満了やコロナ禍を契機に整理・閉店されたからです。
ブーム絶頂期にはメディア露出が相次ぎ、連日数百人が長蛇の列を作りましたが、なぜ急速に店舗網を縮小させることになったのか。取材班の分析によると、そこには3つの構造的な要因が横たわっています。
第1の要因は、コールドプレートアイス特有のオペレーション構造(回転率の限界)です。一般的なディッシャーで盛るアイスクリーム店なら10〜20秒で1商品を提供できます。対してロールアイスは、マイナス10℃以下の冷却プレートに液状ベースを流し込み、トッピングをヘラで細かく刻み混ぜ、平らに伸ばしてヘラで1本ずつ丁寧に巻き上げ、カップに美しくデコレーションするまでにスタッフ1人あたり最短でも2分〜3分半を要します。行列ができることは話題性を生む反面、客席回転数と時間あたり売上には物理的な上限が存在し、原宿や繁華街の一等地における高額な坪単価・家賃を恒常的に回収し続けるには極めて厳しい構造でした。
第2の要因は、平成後期から令和初期にかけて起きた「映え消費」の急速なコモディティ化です。スマートフォンで動画や写真を撮影し、SNSに投稿すること自体が目的化していた消費行動は、2020年以降の外出自粛やTikTok・ショート動画の浸透に伴って「手軽さ」や「日常の実質的価値」へと急速にシフトしました。「一度体験して写真を撮れば満足する」一回性の強い流行スイーツは、日常的なリピート需要を定着させることが極めて難しかったのです。
第3の要因は、競合の乱立と急速な淘汰でした。ブームのピーク時には類似のロールアイス専門店やキッチンカーが全国で雨後の筍のように出現し、希少価値が急速に薄れました。元祖ブランドであるロールアイスクリームファクトリーは品質やトッピングの多彩さで一線を画していたものの、市場全体のブーム沈静化という大波を単独で押し戻すことは困難でした。

【2026年最新】ロールアイスクリームファクトリーの現在と営業店舗一覧
路面旗艦店のスクラップを進めた同ブランドは、決して撤退したわけではありません。運営会社である株式会社Something NEW(サムシングニュー)は、従来の「固定費が高い一等地の単独路面店」から、集客力のある大型商業施設、アミューズメント施設内の常設・サテライト型、さらにはイベント特化型のフレキシブルな出店形態へと舵を切りました。
2026年現在、ファンが実際にロールアイスを味わえる主な営業拠点・常設および継続的展開店舗は以下の通りです。
【ロールアイスクリームファクトリー 現在の営業店舗・拠点一覧(2026年確認)】
・MARK IS みなとみらい店(神奈川県横浜市)
大型商業施設内に位置し、ファミリー層からコラボ目当てのファンまで幅広く対応する東日本の重要拠点。安定したオペレーションと快適な館内環境が整っています。
・ハウステンボス店(長崎県佐世保市)
テーマパーク内の観光動線に完全に組み込まれたリゾート型常設店舗。エンターテインメント性とスイーツの親和性が高く、ブーム沈静化後も屈指の稼働率を誇る優良拠点です。
・渋谷・新宿・池袋エリア(催事・サテライト・期間限定コラボ拠点)
かつての原宿表参道路面店に代わり、マルイやアニメイト関連施設、パルコなどのイベントスペースと連動した「コラボレーション特化型ポップアップ」として高頻度で展開。IPコラボ期間中のみ集中的に営業する機動的な形態を採用しています。
・全国出張キッチンカー&イベントフランチャイズ
全国の商業施設広場、学園祭、音楽フェスなどに機動的に出動。固定費を極限まで抑えつつ、需要の高い瞬間と場所にピンポイントでアプローチする戦略を加速させています。
公式発表資料や最新の出店状況を確認すると、無駄な多店舗展開による固定費リスクを徹底的に排除し、「需要が確実に存在する場所とタイアップする」スマートな生存戦略へとシフトしていることが浮き彫りになります。
数字で見る変遷|ブーム絶頂期と2026年現在のビジネスモデル比較
同ブランドが遂げた劇的な構造転換をより客観的に把握するため、空前の大ブームだった2017〜2018年当時と、2026年現在の主要指標を比較検証しました。
| 項目 | ブーム絶頂期(2017〜2018年) | 2026年現在 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 主要出店形態 | 原宿・道頓堀等の都市型路面旗艦店 | 商業施設常設+イベント型催事+移動販売 | 固定費リスクを大幅削減し損益分岐点を最適化 |
| 待ち時間・混雑状況 | 最大4〜6時間(真夏・週末の常態化) | 通常10〜20分 / コラボ時整理券対応 | 顧客の心理的負荷を解消し顧客体験(UX)が劇的向上 |
| 客単価・メニュー価格 | 約850円〜1,000円(カスタム主体) | 通常900円前後 / コラボ1,200円〜2,500円 | IPグッズ付き限定セット等により客単価が倍増 |
| 主要ターゲット層 | 10〜20代女性(インスタグラマー中心) | アニメ・ゲームファン、推し活層、ファミリー | 流行依存から熱量の高いコミュニティ消費へ脱皮 |
| 販売チャネル | 店頭対面販売のみ(100%リアル現場) | 店頭販売+公式通販(冷凍お取り寄せ) | 全国の地方ユーザーをカバーするEC網を確立 |
データが物語る通り、売上規模を一過性の行列人数に頼るのではなく、顧客単価の向上とチャネルの多角化によって盤石な利益体質へと移行したことが分かります。
【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
現在のロールアイスクリームファクトリーに対する利用者の口コミや現場の評判はどう変化しているのでしょうか。SNS上のリアルタイム投稿、大手レビューサイト、掲示板の生の声から検証を行いました。
ブーム最盛期の口コミで目立ったのは「炎天下で3時間並んで足が棒になった」「溶けるのが早くて写真を撮るのが大変」「可愛いけれど一度食べれば満足」といった、過酷な待ち時間に対する疲弊や一過性の感想でした。しかし2026年現在のレビューには明確な質の変化が見られます。
「昔は長蛇の列で諦めたけれど、今は商業施設で並ばずに買えて感動した。目の前で作ってくれる演出は子どもが大喜びするし、アイス自体が濃厚でトッピングが贅沢」
「大好きなアニメとのコラボで行った。キャラクターのイメージカラーに合わせたアイスの再現度が高く、アクリルスタンドと一緒に撮ると最高に映える」
通常メニューの価格帯はベース+トッピングで税込880円〜980円前後。昨今の原材料費高騰や一般的なプレミアムパフェ・カフェスイーツが1,500円を超える時代において、目の前でフルカスタムされるエンタメ体験を含めれば「妥当、むしろ割安感がある」と受け止められています。
待ち時間についても、平日の常設店であれば5分〜15分程度、週末でも混雑ピーク時で20〜30分程度と極めて現実的な水準に落ち着いています。コラボ開催時の混雑対策としても、LINEや外部予約システムを用いたデジタル整理券制が標準化されており、炎天下や厳冬期に何時間も路上待機させられるようなトラブルは完全に過去のものとなりました。
さらに見逃せないのが、公式オンラインショップによる「冷凍ロールアイスの通販・お取り寄せ」の定着です。「近くに店舗がない」「並ばずに自宅で楽しみたい」という地方在住のスイーツファンやギフト需要に応え、特殊な冷凍急速技術で巻きたての食感を閉じ込めたカップ入りロールアイスセットを全国へ配送。自宅で推し活パーティーを開くファンや、記念日スイーツとしての確固たる需要を掘り起こしています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|IPコラボカフェへの鮮烈な転身
ネット検索で「ロールアイス 閉店理由」「ロールアイス オワコン」といったネガティブワードがサジェストされる最大の理由は、同ブランドの業態変革が「一般的なカフェの枠組み」を超えている点にあります。
外食業界において、流行の去ったスイーツブランドはそのまま消滅するのが通例です。しかしロールアイスクリームファクトリーは、自社の持つ最大のアセットである「圧倒的なビジュアル表現力」と「フルカスタマイズ性」を、巨大市場へと急成長した「アニメ・ゲーム・VTuberの推し活市場」へと見事に接続させました。
これまで実施されたコラボレーションは多岐にわたります。「五等分の花嫁」「進撃の巨人」「文豪ストレイドッグス」「ハイキュー!!」、さらには人気VTuberグループやスマートフォン向けRPGなど、熱狂的なファンを抱える大型IPと次々にタイアップを実施しています。
なぜロールアイスがコラボカフェ業界でこれほど重宝されるのか。そこには他店には真似できない明確な強みがあります。
第一に、ベースアイスの色(バニラ白、抹茶緑、ストロベリーピンク、チョコミント水色など)と豊富なトッピング具材(クッキー、マシュマロ、フルーツ、スプリンクル)、ピックの組み合わせによって、「キャラクターのテーマカラーや世界観」をミリ単位で完璧に具現化できる点です。一般的なコラボカフェのレトルトフードとは比較にならない視覚的完成度を誇ります。
第二に、限定ノベルティ(オリジナルコースターやアクリルスタンド)とセットにした高付加価値化です。コラボメニューは単価が1,200円〜1,800円、限定グッズ同梱セットでは2,500円を超えるケースも珍しくありませんが、ファンは「ここでしか手に入らない特別な体験」として快く対価を支払います。
つまり、同店は「アイスを売る店」から「IPの世界観を五感で味わうエンタメ・プラットフォーム」へと完全にメタモルフォーゼ(変態)を遂げたのです。「店舗数が減った=衰退」と断じるネットの言説は、このビジネスモデルの大転換を見落とした浅薄な誤解に過ぎません。

【プロの結論】体験型スイーツの盛衰から学ぶ消費心理と賢い楽しみ方
社会心理学から読み解く「映え消費」の限界と「推し活消費」の持続性
ロールアイスクリームファクトリーの軌跡は、現代日本の消費文化の変遷を如実に映し出す格好のケーススタディです。社会学的に分析すると、2017年当時の大行列を牽引したのは、他者からの承認を欲する「見せるための消費(コンスピキュアス・コンサンプション)」でした。しかし、誰もが同じアイスの写真をタイムラインに投稿するようになれば、その象徴的価値は急速に希薄化します。これがブーム沈静化の正体です。
一方で、現在の同店を支えるIPコラボ需要の根底にあるのは、他者への誇示ではなく自己の精神的充足を目的とした「情動的同一化(推しへの愛着と自己投資)」です。推しを祝う儀式において、目の前で丁寧に作られる工芸的なロールアイスは、既製品のスイーツにはない「敬意と特別感」を提供します。一過性の流行に依存するリスクを脱し、永続性のあるファンダム経済圏へと着地した同社の経営判断は、極めて秀逸なピボット事例と評価できます。
ロールアイスクリームファクトリーをおすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
現在の同店を利用するにあたり、編集部が現場視点から導き出した「失敗しないための選択基準」を明示します。
【今すぐ足を運ぶべき人】
- コラボ対象IPやキャラクターの熱心なファン:公式ビジュアルの再現度と限定ノベルティのクオリティは外食コラボ業界でも屈指の完成度を誇ります。
- 子ども連れのファミリーやデート利用:マイナス10℃のプレート上でアイスが液体から固体へ変化し、巻き上がるプロセスは唯一無二のエンタメ体験です。
- かつての行列で挫折したリベンジ派:平常時の商業施設店舗なら、何時間も待つことなく快適な環境で元祖の本格的な味を堪能できます。
【利用に慎重になるべき人】
- 安さとスピードのみを求める人:ファストフード感覚で「すぐに出てくる300円のアイス」を求める場合、手作業の製造待ち時間(1組あたり数分)や約900円〜の価格設定にミスマッチを感じる可能性があります。
- 純粋に静かなカフェ空間でくつろぎたい人:商業施設のフードコートやイベントスペースでの展開が主軸であるため、静寂な喫茶店のような空間体験を求める用途には不向きです。
【ロールアイスクリームファクトリー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ロールアイスクリームファクトリーの原宿表参道本店は今でも営業していますか?
A1:かつて神宮前にあった原宿表参道本店は、賃貸契約満了やコロナ禍に伴う事業再編により閉店・移転しました。現在は常設の大型路面店ではなく、MARK IS みなとみらい店やハウステンボス店などの常設商業施設拠点、および渋谷・新宿・池袋などのイベント会場での期間限定コラボ・サテライトショップとして展開しています。
Q2:現在の通常メニューの値段と、注文時の待ち時間はどれくらいですか?
A2:レギュラーメニューはベースアイス+トッピング+ソース込みで税込880円〜980円前後です。待ち時間は平日であればほぼ並ばず5〜10分程度で提供されます。週末の混雑時でも15〜25分程度ですが、1杯ずつ目の前で手作りするため、前に2〜3組待っているだけでも10分前後の所要時間が見込まれます。
Q3:人気アニメやゲームとのコラボメニューを確実に食べる方法は?
A3:大型IPとのコラボ開催期間中は混雑が予想されるため、公式X(旧Twitter)等で事前に「デジタル整理券の有無」や「入場予約ルール」を必ず確認してください。特に初日や土日祝日は午前中に整理券の配布が終了するケースがあるため、早めの時間帯の来訪が推奨されます。
Q4:近くに店舗がない場合、通販でお取り寄せすることは可能ですか?
A4:可能です。ロールアイスクリームファクトリーの公式オンラインショップや大手ECモール内の公式ストアにて、冷凍便で届くカップ入りロールアイスセットが販売されています。急速冷凍技術により巻きたての層の美しさと濃厚な味わいが再現されており、自宅での推し活やギフトとして高い人気を得ています。
まとめ:変革を遂げたロールアイスの未来とファンの楽しみ方
「一世を風靡したロールアイスは閉店して消え去ったのか?」という問いに対する答えは明確な「NO」です。ロールアイスクリームファクトリーは、平成の熱狂的なブームが去った後も決して歩みを止めず、時代の変化に合わせてその姿をしなやかに変貌させてきました。
無謀な路面店の拡大から撤退し、コールドプレート演出という独自のクラフトマンシップをIPコラボレーションやEC展開という新たな価値へと再定義した同ブランド。2026年の今、そこにあるのは何時間も待たされるストレスフルな空間ではなく、誰もが笑顔で「作る楽しさと食べる美味しさ」を分かち合える成熟したスイーツ体験です。
かつて原宿の大行列を遠巻きに眺めていた方も、大好きな作品とのタイアップを心待ちにしている方も、ぜひ最新の営業拠点で、職人技が織りなす極上のくるくるアイスを再発見してみてください。 (出典: ロール アイス クリーム ファクトリー(Yahoo!ニュース))